腰痛の原因と治し方(まとめ)

はじめに

腰痛とは、その名の通り、腰が痛いという症状のことです。

・どうして腰が痛いんだろう?
・何が原因だろう?
・どうすれば治せるんだろう?

このような疑問を持って、インターネットで検索する人がたくさんいらっしゃいます。

ところが、インターネットで根拠のある正しい医療情報を見つけるのはとても難しく、間違った情報、古くなってしまった情報、誤解された情報でいっぱいです。

こうした腰痛の問題を一つ一つ解説しながら、どうすれば腰痛が治るのか考えていきましょう。

(各リンクをクリックすると、関連する詳しいブログ記事に移動します。ぜひ参考にしてください。)

腰痛にまつわる誤解

ハテナマーク

腰痛は、非常に誤解が多いのが特徴です。

これらは、昔から言われてきたことではありますが、現在の医学では否定されているものばかりです。

WHO(世界保健機関)や、診療ガイドラインに示された、信頼性の高い情報を確認しながら、知識をアップデートしていきましょう。

画像診断の落とし穴

レントゲンを確認する医師

腰痛で病院に行くと、高確率でレントゲンやMRIといった画像診断を受けることになります。これに疑問を持つ人は少ないでしょうし、撮ってもらえないと不満に思う人もいるでしょう。

しかし、レントゲンやMRIにうつる骨や椎間板の異常の多くは、腰痛と関係ないことが判明しています。普通の腰痛で、早期にレントゲンを撮るメリットは小さくMRIも同様です。

そのため、病気の可能性がないのに、早い時期から画像診断を行うことは、世界の腰痛診療ガイドラインで禁止されています。

病院で写真を見せられ、骨や椎間板の異常を指摘されると不安になります。不安になると無意識に身構えて、体に余計な力が入ります。筋肉のコリが自動的にひどくなります。すると、腰が今より痛くなったりするのです。

画像診断にはデメリットもある、という点は重要です。

一つの原因ではなく、複数のリスク要因

ストレスを抱える人

腰痛になると、原因を見つけて取り除いてほしいと思うかもしれません。しかし、腰痛の原因は分からないのが普通です。有名な論文によると、腰痛の85%は原因不明となっています。

ただし、原因が分からないからといって、何も分からないわけではありません。

腰痛は、複数のリスク要因(危険因子)が重なって起こることが分かっています。一つじゃないんです。その人の許容量に対して、リスク要因が少しずつ溜まっていって、ラインを超えた時に痛くなるイメージです。

腰痛のリスク要因には、体の問題の他、ストレス社会環境があります。経済的に困窮していたり、職場や家庭での人間関係が悪かったりすると、ストレスで腰痛を起こしやすくなります。

腰痛と脳の関係

脳のイメージ

痛みが長引くと、さらなる問題が起こります。最終的に痛みを感じるのは脳ですが、腰痛が長引いている患者さんは、脳の働きが変化することが分かっています。その状態は、うつ病にも似ています。しかし、痛みが改善すると、脳も回復することも分かっています。

長引く腰痛から脱却するには、腰ばかりに注目するのではなく、脳のコンディションに目を向ける必要があります。

本来、脳はプラシーボ鎮痛といって、自力で痛みを押さえる力を持っています。この強力な力を取り戻すことができれば、腰痛の改善が見えてきます。そのカギになるのは、ポジティブな気持ちです。反対に、不安に負けてしまうとノーシーボ効果によって、悪化することもありえます。

手術が絶対ではない

手術器具のイメージ

多くの腰痛は、体の機械が壊れたわけではありません。例えば、手術をすれば体の物理的な異常には対処できますが、それで全て解決するとも限りません。重度の神経症状が出ている場合は別ですが、そうでなければ保存療法が第一選択です。

椎間板ヘルニア脊柱菅狭窄症は、神経の圧迫が原因と説明されることがあります。しかし、実際には圧迫のみで痛むわけではありません。最新医学によれば、炎症や血流障害が本質と考えられていて、保存療法で対処できることも多いのです。

写真を見て、手術でしか治らないと思い込むと、それだけで痛みが悪化するリスクとなります。反対に、少しずつ乗り越えて行こうと前向きになれると、状況は好転しやすくなるものです。

腰痛は、画像には写りません。
腰痛は、ストレスの影響を受けます。
腰痛は、手術が絶対ではありません。

では、そんな腰痛をどうすれば治せるのでしょうか。

腰痛の治し方

運動のイメージ

腰痛に関する医学情報を結集して作られる、診療ガイドラインというものがあります。また、WHO(世界保健機関)も腰痛に関して情報を発信しています。これら信頼性の高い情報を確認すると、腰痛の治し方が見えてきます。

ですがその前に、大前提として。腰痛は自然治癒することが多い、という事実を知っておく必要があります。なんと、90%の腰痛は放っておいても勝手に治ります。

本来、治療が必要になるのは、痛みがひどくて我慢できない場合だけなのです。だから、病院では痛み止めだけ出して、根本的な治療をしないのです。自然に治るまでの間だけ、痛みを抑えておけば十分。これが基本なのです。

ところが、今、これを読んでいるあなたは、おそらくそうではありません。思うように治らなくてお困りでしょう。病院にかかるレベルの腰痛は、けっこうな割合で長引きます

つまり、何かが、腰痛が治るのを邪魔している。その犯人がストレスです。ストレスは腰痛のリスク要因であると同時に、悪化・長期化にも関わっています。これにうまく対処できると、腰痛は快方に向かいます。

そのためには、自力で対処する方法と、医療の力を利用する方法があります。

腰痛のセルフケア

まずは、自力での対処について見ていきましょう。セルフケアです。

セフルケアで大切なのは、痛みを怖がらないことと、動くことです。

痛みを怖がると、ストレスが増えて、脳のコンディションが悪化し、痛みが強くなったり長引いたりします。ですから、痛みを怖がらないことが大切です。多少気になるのは仕方ありませんが、頭の中を痛みでいっぱいにしないように気をつけることです。

そして、動きましょう。まずは、普通に日常生活を送り、家事をして、仕事をすることです。普段の活動を維持することが第一歩です。痛みのせいで控えていた活動を少しずつ再開することです。

余裕がありそうなら、運動を追加しましょう。まずは軽いウォーキングからです。翌日に疲れを残さないレベルから始めましょう。自信が出てきたら、距離を増やしたり、メニューを増やしてもOKです。運動の種類は何でもいいので、長く続けられそうなものを選んでください。

怖がらず、ストレスとうまく付き合い、体を動かす。これがうまくできる人は、治りやすいのです。

セルフケアだけで治るようなら、それでOKです。病院や鍼灸院に通う必要はありません。しかし、自力だけでは難しいと感じる場合は、何らかの治療を検討されるといいでしょう。

腰痛医療の選び方

治療法を選ぶとき、大切なのは医学的に信頼性の高いものを選ぶことです。間違っても祈祷師におまじないを頼んではいけません。エビデンスレベルといったりもしますが、ちゃんと科学的根拠のある方法を選ぶことが大切です。

日本では、国家資格の関係から考えても、病院(整形外科・心療内科など)、マッサージ、鍼灸などが適しています。

腰痛は、それ自体が大きなストレスです。痛い→動きたくない→行動範囲が狭くなる→ストレス→さらに痛くなる、という悪循環を断つには、痛みを減らしてしまうのが効果的です。病院では、各種痛み止めによって痛みを減らしますし、鍼灸やマッサージは施術によって痛みを減らすことが期待できます。

さらに、痛みに関する情報提供も必須です。正しい情報があれば、無駄な対策、間違った対策で遠回りせずに済みます。この点で、病院は難しいでしょう。医師の先生方は忙しすぎて、医療現場で一人ひとりに説明する時間が足りないのです。

その点、鍼灸院は一人ひとりに時間をかけて、十分に説明することができます。腰痛に対して効果も高く、海外の診療ガイドラインやWHOからも推奨されていて、信頼性があります。

腰痛でお困りでしたら、お気軽に当院にご相談ください。


当院の腰痛治療はこちら