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寝違え(首の痛み)

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「朝起きたら首が痛くて動かせない!」

寝違えとは、一般的に「無理な姿勢で寝ていて首の筋肉に負荷がかかり、痛みが出たもの」とされます。多くの場合、後ろを振り向く動作などで強い痛みが起こり、思うように首が動かせません。首の横側が痛むことが多いですが、同時に背中が痛むこともよくあります。

寝違えの原因

寝違えの原因は、首の筋肉のスパズム(不随意収縮)です。首のスジが引きつったといえばイメージしやすいでしょうか。寝ている時に足がつる「こむら返り」と同じことが首の筋肉に起きたわけです。

スパズムは誰でも起こる可能性がありますが、いくつか条件が重なると発生しやすくなります。条件とは、疲労・ストレス・冷え・血行不良などです。

もし、頻繁に寝違えを起こすという場合は、普段の生活に原因が隠れている可能性が高くなります。

寝違えの鍼灸治療

寝違えの治療では、まず全身のバランス調整によって、自律神経の過度な緊張をやわらげ、疲労・ストレスを軽減します。その上で、問題を起こしている筋肉にアプローチします。


代表的な寝違えの治療点です。

寝違えを起こしやすい筋肉は、側頚部の筋肉(僧帽筋・斜角筋群・肩甲挙筋など)と、それに連動する肩甲骨周囲の筋肉になります。首・肩の動きや緊張を確認して、問題となる筋肉の引きつり(スパズム)を解除することで痛みは解消に向かいます。鍼による治療は即効性も高く、有効です。

治療回数は1~2回で治ることがほとんどです。痛みが強かったり、症状が長引いてお困りの際はお気軽にご相談ください。

寝違えの症例

これまで当院で経験したものから、症例をご紹介します。
※同じ病名・症状であっても、効果には個人差があります。

寝違え 【向日市 女性 28歳】

朝、目覚めたときから首と背中に痛みがありました。このところ睡眠時間が4~5時間程度で疲労も溜まっていたといいます。前日は久しぶりに7時間寝たそうですが、起きたら寝違えていたということです。

右肩甲骨の内側にも強い痛みが出ていました。また、生理痛・生理不順もあり、生理が2週間遅れることもあるそうです。バランスを大きく崩していると考えられます。普通の寝違えと同じに考えることはできません。

リッラクスできない生活が続いていて、それが急に緩んだタイミングで痛みを発症するケースは多いものです。治療は自律神経の緊張を和らげる全身調整と、痛む部位、それに関連する遠隔治療を組み合わせています。初回では痛みが2割軽減、2回目で7割軽減し、残り3割はほどなく自然経過で治りました。


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