京都府向日市の「うらさき鍼灸院」です。阪急東向日駅西口すぐ。肩こり・腰痛・五十肩・坐骨神経痛・自律神経失調症など、お気軽にご相談ください。

鍼灸について

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世界へ広がる鍼灸

目次

鍼灸とは

鍼灸(しんきゅう/はりきゅう)とは、ツボを鍼(はり)や灸で刺激して、身体の状態を変化させ、病を予防・克服する伝統医療。肩こりのような軽いものから難病まで、幅広い疾患に効果が認められています。

鍼灸の効果

筋肉をほぐして痛みを抑える

鍼灸は筋肉の緊張をほぐし、痛みを抑えます。

  • 筋肉をほぐして血流を改善
  • 痛みや炎症を抑える
  • むくみを取る
  • 冷えを改善する

ストレスを下げる

鍼灸の刺激は神経を伝わり、脳にも届きます。

  • 脳の血流を改善
  • ストレスを下げるホルモン(オキシトシン)を増やす
  • ストレスの影響を受けやすい内臓の働きを助ける
  • βエンドルフィンを増やして痛みを抑える

※βエンドルフィン:いわゆる脳内麻薬。モルヒネの6.5倍もの鎮痛効果があり、人体には無害。

全身のバランスを整え、免疫を高める

脳に届いた鍼灸の刺激は、全身の働きを改善します。

  • 自律神経やホルモンのバランスを整える
  • 白血球を増やして免疫力を高める
  • 内臓の働きを助ける

関連記事⇒鍼灸はなぜ効果が出るの?そのメカニズムとは

鍼(はり)について

鍼(はり)が初めての方は鍼にどんなイメージをお持ちでしょうか。はじめは緊張するかもしれませんが、いざ治療を受けてみると何ともなくて皆さん驚かれますし、気持よくて寝てしまう方もいらっしゃいます。

その秘密は、鍼の構造と使い方にあります。

比べてみよう

鍼の比較

太さの比較(上から)
注射針 直径0.55mm
シャープペンシルの芯 直径0.5mm
鍼灸用の鍼 直径0.16mm
髪の毛 直径0.05~0.15mm

当院で使用している鍼は、信頼できる日本メーカーのディスポーザブル鍼(使い捨て)です。髪の毛と同じくらいの太さで低刺激です。

鍼灸用の鍼は先が丸いので、細胞・組織を押しのけながら進みます。細い血管なども鍼の方が避けてくれます。抜いた後はすぐにふさがり、出血することも滅多にありません。

鍼管による無痛切皮

鍼管(しんかん)とは、写真のような筒状の器具で、中に鍼を通して使います。これを使うと、ほぼ無痛で鍼を打てます。
鍼と鍼管

鍼の響き

鍼を刺すと、患者さんはズーンと重いような独特の感覚を感じることがあります。これを鍼の響き(叉は得気)といいます。響きは切皮痛とは全く別のものです。鍼の響きについては諸説ありますが、当院は患者さんが感じる響きより、施術者の手に感じる手ごたえを重視します。

関連記事⇒鍼の刺法いろいろ

お灸について

お灸は伝統的な温熱療法です。昔は普通の家庭でも健康の維持・増進のために行われていました。松尾芭蕉「奥の細道」の序章にもお灸のことが出てきます。

艾(もぐさ)

艾(もぐさ)の原料はヨモギです。ヨモギの葉の裏側にある、繊毛と呼ばれる細い繊維をより集めたものです。

高級なもぐさほど、不純物が少なく、温度がマイルドになります。

透熱灸用のモグサ

これを米粒大に小さくひねって使います。

米粒大のモグサ

火をつけるには線香を使います。お灸の燃焼温度は60~90℃(タバコは700~900℃)。お灸を直にすえた場合でも、一瞬チクッとする程度です。

灸点紙を使用すると、さらに温度はマイルドになります。ほんのり温かく心地いいものですよ。
灸点紙を使った施灸

灸点紙による施灸

関連記事⇒お灸の種類いろいろ

鍼灸の歴史

手当て~鍼

例えば、お腹が痛い時を考えてみてください。お腹に手を当てると少し痛みが和らぎます。この「手当て」から鍼灸は始まりました。

最初は手でさすったり、押さえたりしていましたが、後に石で作られた鍼・砭石(へんせき)などが使われるようになります。そこから金属製の鍼へと発展しました。

ツボの発見~気・経絡

最初は痛いところを治療するだけでしたが、その他にも有効な場所が見つかります。はじめは偶然によって、患部から離れた場所で治療できる場所が見つかったと考えられています。これがツボの発見です。

そして次第にツボ同士の関係が分かってきます。古代の人は、ツボの作用は気の働きであり、ツボとツボは気の通り道(経絡)で繋がっていると考えました。

陰陽五行論との融合

陰陽五行論というのは、自然の法則について考えた中国の思想です。
全てのものは、陰と陽の相反する性質に分けることができる。また、自然界には木・火・土・金・水の五つの要素があり、互いに関係し合っているというものです。そして人も自然の一部なので、この理論を応用できると考えました。

古典医学書の誕生~日本へ

前漢の時代(紀元前206年~)、中国最古の医学書ともいわれる黄帝内経(こうていだいけい)が誕生します。最古とはいいますが、この本には現在でも行われている鍼灸の基本形が記されおり、古代の鍼灸師のレベルの高さを伺わせます。

2世紀の前半頃には、日本鍼灸の土台となった難経(なんぎょう)が登場します。黄帝内経をベースとしながらも独自の理論を展開した難経は、現代においても極めて重要な医学書として、今なお色褪せていません。

6世紀頃、日本に伝わった鍼灸は、独自の発展をとげます。何といっても江戸時代に杉山和一によって生み出された管鍼法は画期的で、日本鍼灸の基本となりました。

明治~戦後 受難の時代を越えて

明治になると、ときの政府によって西洋化が進められ、その波は鍼灸や漢方にも及びました。それまで医学の中心であった鍼灸・漢方は、事実上の禁止命令を受けます。鍼灸は按摩と同様、視覚障害者の職業という形で残されました。

しかし、大正~昭和時代になると経絡的治療(のちの経絡治療)という名称で、伝統鍼灸を広める活動が始まります。太平洋戦争の後、GHQ統治下で再び鍼灸は弾圧されますが、昭和22年には「あん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法」が制定され、免許制度のもと、施術が可能になります。

昭和58年には明治鍼灸大学(のちの明治国際医療大学)が開学。以来、現代医学と関わりながら、鍼灸の研究が進められています。

実践と実証の3000年

このように歩んできた鍼灸ですが、西洋医学中心となった現代においても、その価値は高まっています。

EBMという大きな流れの中、鍼灸は各大学・研究機関で様々な研究が行われ、次々と新たな科学的事実が明らかとなっています。近年では、その臨床効果が認められ、診療ガイドラインで推奨されたり、ドイツで公的保険が適用された例もあります。

鍼灸は太古の時代に生まれました。しかし、だから時代遅れとか、非科学的ということではありません。なぜなら、鍼灸はずっと研究・発展を続けているからです。

科学とは、そこにある現象の中から法則を見つけだして使うことであり、鍼灸は膨大な臨床的事実の積み重ねによって生まれ、そこから見出された法則に則って運用されます。

その効果は臨床試験によって検証され、作用メカニズムも徐々に解明が進んでいます。その意味では、実に科学的な医療だといえます。

鍼灸は3000年もの間、実践と実証を繰り返し、今なおその効果が認められています。現代医学の歴史が約200年といわれることを考えると物凄い数字ですね。
鍼灸三千年

WHOによる鍼灸適応症

神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

運動器系疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症・動悸・息切れ

呼吸器系疾患

気管支炎・喘息・風邪および予防

消化器系疾患

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

代謝内分秘系疾患

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

生殖、泌尿器系疾患

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・頻尿・尿閉・腎炎・前立腺肥大

婦人科系疾患

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

耳鼻咽喉科系疾患

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

眼科系疾患

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

小児科疾患

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

その他

アトピー性皮膚炎 など

関連記事⇒適応症状


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