椎間板造影という検査があります。
腰椎の椎間板に針を刺し、造影剤を入れて画像診断する方法です。

椎間板造影
画像参照元

この椎間板造影にまつわる、興味深い論文があります。

椎間板造影ではなく、ストレスが腰痛を起こしている

Discography

Can discography cause long-term back symptoms in previously asymptomatic subjects?

椎間板造影は人体にとって安全だろうか。椎間板造影の後、長期的に腰痛になるリスクはないだろうか。これを検証するために行われた研究です。

腰痛のない被験者26人に心理テストを受けてもらった後、椎間板造影を行い、1年間経過を見ました。

すると、心理テストの結果が悪かったグループでは40%が腰痛を発症しましたが、心理テストに問題がなかったグループは腰痛を発症しませんでした。

椎間板造影だけなら問題は起きなかったのですが、心理的な要因が重なると腰痛を引き起こすリスクになるというわけです。

真の犯人はストレスの可能性

この論文は椎間板造影について調べていますが、似たようなことは他にもあると思います。例えば、椎間板ヘルニアに代表される神経の圧迫は、それだけで腰痛を起こすわけではありません。しかし、ストレス(心理社会的要因)が重なることで、腰痛や坐骨神経痛のリスクになるといわれています。

もしくは、ストレスはそれ単体で腰痛を引き起こすことも知られるようになってきました。腰痛といえば、骨の異常や腰に負担をかけるのが悪いと思われがちですが、それよりもストレスや心理状態の方が強く影響するようです。

こうした流れの中、腰痛はこれまでのケガ・損傷という捉え方から、「生物・心理・社会的疼痛症候群」へと変わってきています。

参考⇒腰痛の原因と治し方(まとめ)