これまで、腰痛の原因はストレスだという記事をたくさん書いてきましたが、実はこれは腰痛だけに限りません。大きな区分けとしては、筋骨格系の痛みというジャンルですが、動作痛を主訴とする痛みのメカニズムは似たり寄ったりなのです。

つまり、腰の痛みと同様に、肩、肘、膝の痛みもストレスによって起こることが非常に多いということです。そして一部位にとどまらず、全身に痛みが広がった状態として、線維筋痛症があります。線維筋痛症もやはり、ストレスを原因・増悪因子としてもつ疼痛疾患であり、メカニズムは腰痛と同じです。

これら体の痛みは、どれも地続きの兄弟姉妹のような疾患です。痛みへの恐怖心の克服という共通の課題を持ち、気の持ちようによって悪化もすれば改善もします。骨の変形などは、さほど重要ではない点も腰痛と同じです。

もう少し大きな視点で見るならば、筋骨格系の疼痛は自律神経失調症の仲間に入ります。ストレス→自律神経失調→症状という流れは同じになりますし、慢性化すると脳の問題が大きくなっていく点も共通です。

参考になりましたら幸いです。

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