今日は、スマホで例え話をしながら、腰痛について考えてみようと思います。
スマホで例える腰痛の原因と対策
スマホが動かない!原因はなんだろう?
私達が普段使っているスマホですが、急に動かなくなると焦ります。あわてて原因は何かと考えるわけですが、パッと見て、画面にヒビが入っていたらどうでしょうか。落としたか、ぶつけた時に壊れたと考えると思います。
対処方法としては、スマホの修理店に持って行って、部品の交換なり修理なりをしてもらうことになります。実は、腰痛医療も昔はこれと同じ考え方をしていました。
腰痛は腰の部品に異常があるせいだから、それを修理すれば治るという発想です。
腰が痛い!動けない!
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画像診断したらヘルニアがあった、こいつが原因だ!
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ヘルニアを直せば腰痛も治るはず!
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手術だ!
こういう考え方で昔は腰痛に対処していました。ところが、この考え方では治せない腰痛もたくさんありました。スマホでいえば、調べてもどこも壊れてないとか、壊れた部品を修理したのにまだ動かないという場合があるわけです。
また、まわりを見渡してみると、多少ヒビが入ったり、キズがついていても気にせずスマホを使っている人を見かけます。部品が壊れたら必ず動かなくなるというものでもありません。
部品の故障が全ての原因とは限りません。
部品の故障以外にも原因はたくさんある
では、他にどんな問題があるかというと、例えば電池切れだったり、アプリがバグってたり、通話料を払ってなくて止められていたりするわけです。部品の故障とは別の問題でスマホが動かないことも多々あります。
腰痛医療の世界でも、腰の部品のことだけ考えていたらOKという時代は終わりました。腰の異常が原因で腰痛になることはありますが、それ以外に原因があることもよくあります。いや、むしろその方がずっと多いというのが実情です。
例えば、腰は正常でも、ストレスによって腰痛になることがあります。そうなると、ストレスを引き起こす環境についても考えないといけません。これを心理社会的要因といいます。
生活習慣は?職場の環境は?家族との関係は?ご本人の考え方のクセは?食事・運動・睡眠・・いろんなことが出てきます。総合的に探っていって、複数の問題が浮かび上がることも珍しくありません。そこから、生活パターンを改善するとか、考え方を少し変えてみるなどの対策も出てきます。
いずれにせよ、「腰のことだけ考えていてもうまくいかない」というのが今の腰痛医療です。
あなたの腰痛は腰の異常が原因でしょうか。それは腰痛を引き起こすほどの問題なのでしょうか。腰以外に問題はないのでしょうか。気になる方は、お気軽にご相談ください。
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