寒い日が続いています。冷え症の方には辛い時期ですね。

冷え症というのは病名ではありませんが、東洋医学ではとても重視される症状の一つです。手足の冷えはもちろんですが、お腹の冷えなども重要です。

冷えの原因は、大きく分けて二つあります。

一つは、筋肉量が少ないことです。筋肉は、体温を維持する上でとても重要です。寒いと体がガタガタふるえますが、あれは筋肉を使って発熱して体温を維持しているわけです。この筋肉が少ないと、どうしても冷えに悩まされることになります。

女性は男性よりも冷え症を自覚する人が多いですが、男女で大きく違うのが筋肉の量です。また、女性の中でも痩せ型の人ほど、冷え症が多いというデータがあります。これを克服するには、しっかりタンパク質をとって、運動して筋肉を鍛えるのが最善になります。

もう一つは、自律神経のアンバランスです。生活習慣やストレスなどが原因で、自律神経の調子を崩してしまって冷え症になることがあります。この場合、冷えももちろんですが、首や腰の筋肉がこってしまったり、冷え以外の症状も出てくることが多くなります。ストレスの解消、生活習慣の見直しといった部分で、改善されることも多いでしょう。

自律神経による冷え症は、鍼灸治療でお手伝いできる部分でもあります。お風呂につかっていても手足が冷たいというような、強い冷え症になってくると、自力で対処するのは難しいかもしれません。血行を改善し、自律神経を調える、鍼灸治療を一度ご検討ください。