このページでは、腰痛の鍼灸治療について、おおまかな流れを説明していきます。
目次
問診(カウンセリング)
痛みの状態や、発症の背景を考えるために、次のような点についてお尋ねします。
いつから、どこが、どんなときに痛むのか。
痛みの原因として思い当たることはないか。
これまでに医療機関を利用されたか、飲んでいる薬や受けている治療があるかどうか。
生活習慣(お仕事、睡眠時間、食事、運動、飲酒、喫煙など)
痛みによって、不便を感じていることがあるかどうか。
理学検査
一般的な腰痛なのか、それとも注意した方がいい腰痛なのか、理学検査(徒手検査)でチェックします。
説明
集めた情報から考えられる腰痛の原因・要因、鍼灸治療の方針、腰痛と向き合うために必要な情報、基本的な考え方などをご説明します。
初診ではここまでに20~30分かかります。
鍼灸施術
着替えなど、準備ができましたら鍼灸施術を始めます。
鍼灸の方法論にしたがい、さらに詳しくお体の状態を確認して、必要なツボを選びます。
腰の痛いところだけに施術する場合もありますが、基本的に全身治療となります。
ふくらはぎ、ヒザの周囲、ヒジの周囲、首や肩が腰と関係しているケースは多く見られます。
施術は仰向け、うつ伏せで行うのが基本ですが、横向きに寝ていただいたり、座った状態だったり、場合によっては立った姿勢で施術することもあります。
ケース・バイ・ケースで、逐一状態を確認しながら施術を進めていきます。
刺激量について
刺激の量には限度があります。
たくさん鍼をすれば良いというものではありません。
お一人お一人、許容量というものがあり、限度を超えるとかえって良くありません。
かなりの個人差があり、1つのツボでで劇的に改善されることもあれば、数十ヶ所のツボを使ってじっくり行うこともあります。
傾向としては、体の大きな方ほど必要な刺激量は増えます。
患者さんのお好みに合わせて調節も可能です。
ご希望がありましたら遠慮なくお申し出ください。
施術後の説明
施術の後、日常生活の注意点などをご説明します。
必要に応じてセルフケアについてご説明します。
初診だと、最初からここまででトータル80分~90分くらいかかります。
治療のペース
多くは複数回の施術が必要になります。
基本的に通院の頻度を上げるほど改善は早くなります。
・痛みが激しいとき、早く楽にしたい場合 週に2回~
・基本のペース 週に1回
・いそがずじっくり治療する場合 2週間に1回
・予防、お体のメンテナンス 月に1回
通院ペースについては提案もいたしますが、強制することはありません。
辛い時だけお越しになる方も多数いらっしゃいます。
マイペースでご利用いただけます。
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