特にダイエットしていないのに体重が減る。こう聞かされると、医療関係者ならばまず頭に浮かぶのはガンです。しかし、体重が減るのはガンだけではありません。
69歳の女性。看護師の仕事をいまでもされているのですが、今年から仕事を週2日に減らしたのだそうです。空いた時間はヒマなのでよく寝ていたというのですが、この方が最近体重が減ったと喜んでいらっしゃいました。
運動量が減っていて、食事量も変わっていないのに体重が減る・・・?もしやガンの可能性はないかと、調べた方が良いと話していたのですが、その体重減少の原因が明らかとなりました。
骨粗鬆症でした。
体重が減ったのは、骨が減ったからだと医師に指摘されたそうです。おそらく筋肉も減っているでしょう。治療のため、骨が溶け出すのを防ぐ薬を飲むことになったそうです。
このブログでは、腰痛について運動が大切だと書き続けています。しかし、腰痛でなくても運動は大切です。体にかかる負荷が減ると、それだけ体は弱ってしまうのです。
これをお読みの皆様も、今だけの話ではなく、長い人生も考えて、ぜひぜひ運動は続けていただきたいと思います。お勧めはウォーキングです。浦崎も毎日歩いています。
ちなみに、骨は東洋医学においては腎と関わりが深くなります。鍼灸治療においては、腎を補うことと、食事の栄養吸収を高める必要が出てきます。現代医学的にいえば、エストロゲンの低下が問題になります。この女性の治療内容は、これらをより意識したものに変えていくことになりました。
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