恐怖のDHMO

DHMO(ジハイドロジェン・モノオキサイド/dihydrogen monoxide)とは・・・

水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
温室効果を引き起こす。
重篤なやけどの原因となりうる。
地形の侵食を引き起こす。
多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。

その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
原子力発電所で用いられる。
発泡スチロールの製造に用いられる。
防火剤として用いられる。
各種の残酷な動物実験に用いられる。
防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。

DHMOとは「水」のことです。
エイチ・ツー・オー。

安全は存在しない

安全とは、辞書によると「危なくないこと。物事が損傷・損害・危害を受けない、または受ける心配のないこと」とあります。

安全は、究極的には存在しません。道を歩いていても、いきなり車が突っ込んでくる可能性はゼロではありません。健康診断で異常がなくても、チェックしていない項目がどうなっているかは誰にも分かりません。

「安全神話」という言葉があります。安全とは神話であり、人が考え出した物語です。確固たる何かとして、そこにあるものではありません。あるのは、いつだってリスクだけです。

wikipediaによると、安全の国際標準の定義は「許容できないリスクがないこと」なんだそうです。リスクがないことではなく、リスクが無視できるくらいに小さいこと。それが現実的な安全です。

安全を求めるということは、「リスクを管理すること」に他ならないわけです。

世間には「○○が危ない」という情報が溢れています。それはそうでしょう。リスクがゼロという状態などそもそも存在しないのですから、危険性を煽ろうと思えば何だって危険になります。

信頼できる情報源、お持ちですか?

みんなが求めてやまない安全ですが、「○○は安全」と言い切ることは本当に難しいものです。そのくせ、頑張って安全性を証明しても注目されることは稀です。ジョン・マドックス賞の話題より、それが記事にならない話題の方が目に入ってくる不思議。

「○○は危ない」という記事はとても目を引きます。でも、そのリスクは本当に目をつぶれないほど大きいのかな?という視点は持っておいて損はありません。もしかしたら、小さなリスクを避けるために、より大きなリスクを背負っているかもしれないのです。

確かな情報を仕入れるクセ(習慣)をつけておくといいかもしれません。例えばですが、食品に関していえば、松永 和紀氏のされているツイッターFOOCOMの記事はとてもおすすめです。

参考になりましたら幸いです。

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