Eメール
先日、お問い合わせをいただきました。困っている症状があるけれど、そちらで治療していますか?という内容です。ただ残念ながら、私には治療経験のない症状でしたし、自分のスキルの応用で治療できるかも予想できないものでした。

「お問い合わせの症状ですが、当院では経験がありません。お引き受けすることは難しいと考えています。お役に立てず、申し訳ありません。」
このように返信しました。すると、「はっきり伝えてもらえて助かりました。」という旨のお礼をいただきました。

これだけなら何でもないやり取りですが、どうもその文面が引っかかる書き方でした。もしかして、他の鍼灸院は治療できるかどうかはっきり返事しないのだろうか?そんな風に思えるような文面だったのです。

できるだけストレートにお返事します

鍼灸院によっても違うのでしょうが、私の場合、いただいたお問い合わせにはできるだけストレートに返事することにしています。鍼灸の方がよい場合はもちろんそうお伝えしますが、微妙な場合もそのとおりに微妙だとお伝えします。今回のように、対応できない場合も素直にそうお答えします。

対応できるか分からないものを無理してお引き受けしても、何もいいことはありません。患者さんは時間とお金をムダにしてしまいますし、私も信用を失うことになってしまいます。

そのため、できるだけ素直な言葉で返事をするのがいいと思っています。それでも何とか見て欲しいと依頼されることもあれば、今回ようにお礼をいただくこともあります。

得手不得手、向き不向きはあります

鍼灸は幅広い疾患に対応できる治療法であることは間違いありません。鍼灸は患者さん自身の治癒力を引き出す治療です。その意味では、どんな症状であれ、治療をお断りすることはないのかもしれません。

しかし、万能な理論などこの世にはありません。鍼灸の対応疾患が幅広いといっても、一人の鍼灸師がどんな症状でも必ず対応できるというものでもありません。

疾患によっては、鍼灸が効かないとはいわないけれど、病院に行っていただいた方がより良い治療が受けられる、というものもあります。もしくは病院の治療と並行して鍼灸をした方がよいものもあります。

いずれにせよ、その方にとって良いのは何か?という視点でお答えできればと思っています。このホームページをご覧になって、分からないことがありましたら、何でもお気軽にお問い合わせください。

以上、お問い合わせをいただいて私が感じたことを書いてみました。