暖冬とはいいながら、この時期はさすがに冷え込みますね。

寒いと体調を崩しやすくなる、というのは一般によく言われることです。
しかし、本当にそうなのかというと、必ずしもそうとは言えないという事実が出てきます。

例えば風邪です。
寒いと風邪をひくというのは、医学的には間違っていることが明らかになっています。
私もこれを知ったときは「えっ?」と思いましたが、RCTの体系的レビューという信頼性の高い研究において、寒さと風邪との間に因果関係がないと結論されています。
あくまで、ウイルスが原因であるということです。

では、痛みはどうでしょうか。
寒いと関節が痛むというのは、よく聞かれる話です。
であるならば、例えば寒い北海道に住んでいる人は、他の温かい地域に住む人より痛みに悩む人が多いのでしょうか。
これも、そんなことはありません。

人体が影響を受けるのは、気温の変動であるということでしょう。
しばらく同じ環境にいると、順応していくのが人体の素晴らしいところだと思います。
しかし、ゆさぶりに対応する力が下がっていると、ふとしたことで調子が悪くなりやすいわけです。