久しぶりに、私(浦﨑)が思っていることを書いてみようと思います。ホームページでの、患者さんの顔写真掲載についてです。

このホームページを見ていただければ分かる通り、私は患者さんの顔写真を掲載することは控えています。理由は、鍼灸師には守秘義務があって、患者さんの個人情報については伏せるのが当然だからです。顔写真は個人情報の最たるものでしょう。

症例、患者様の声についても、氏名などは伏せており、誰のことか分からないようにしています。

自分であれば、患者さんの顔写真がたくさん掲載されている院は、「自分も写真を撮って掲載されてしまうのではないか」と不安になります。おそらく掲載の承諾は取っていると思うので、法的な問題はないと思いますが、私のように警戒してしまう方もいるかもしれません。治療してくれている先生からの頼みは断りづらいことも考えられます。

もしくは、患者さんに写真を撮らせてくれと頼む理由が分かりません。体験談であればアンケート用紙で十分であり、写真が必要というのはホームページを見る人に強く印象づけたいということだと思います。つまり、営利目的という側面が強いのではないかと思います。

「各医療機関においては、営利を目的として、ホームページにより国民・患者を不当に誘引することは厳に慎むべき」
医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)厚生労働省

鍼灸院はここでいう医療機関には該当しませんが、補完代替医療といわれる鍼灸を医療に準ずるものと考えるならば、方向性を探る上で参考になります。「有名プロスポーツ選手の○○さんが来院しました!」なんて書く病院などありません。それと同じことです。

もちろん、同じ症状でお困りの方に、元気な姿を見せることは勇気を与えることにもなるでしょうから、顔写真の全てがダメとはいいません。

ただ、私はどうも納得できないのでやらない、という話です。