一度腰痛になると、クセになって繰り返すのではないかと考えてしまう方がおられます。しかし、その心配は必要ありません。
確かに、腰痛を繰り返す方というのはいらっしゃいます。しかし、それは体にクセがついたのではなく、腰痛になりやすい状況・生活になってしまっているのが原因です。状況が改善されると、腰痛も起こりにくくなります。
腰痛になりやすい状況とは?
近年、腰痛と最も関係が深いと注目されているのがストレスです。ストレスと腰痛の発症は強く関係しています。
老化で腰痛になるイメージが一般的ですが、現実には30~40歳が最も腰痛を発症しやすいのです。この年齡は、かかるストレスが最も大きい時期になります。
腰痛を繰り返してしまう方は、言ってしまえば、心身ともに疲れすぎているわけです。その疲れを解決できれば、腰痛を心配することもなくなります。
もう一つ大事なことは、腰痛を心配する気持ち、それ自体が大きなストレスになっているということです。腰痛を心配していると、かえって腰痛になりやすくなってしまいます。
気持ちを前向きに
腰痛になると気持ちがネガティブになりやすいですが、痛みに対して大らかに構えることがポイントになります。たまたま痛みが出たけれど、風邪を引いたようなもので、ちゃんと対処すればすぐに良くなると、明るい展望を持つことです。
実際、当院では沢山の方の腰痛を治療してきましたが、長引く方というのはごく一部です。急性腰痛で1~2回。慢性腰痛でも、1~2ヶ月で完治する方がほとんどになります。全身が痛んで身動きできなくなる線維筋痛症といった難病と比べても、ずっと治りやすいのが腰痛です。
参考になりましたら幸いです。
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