6月に入り、暑くなってきました。
いまにかぎらず、気候が変わる時期には、どうしても体調を崩す方が増えてしまいます。しかし、全員が同じように体調を崩すわけでもありません。気候の変化に耐えられる人、耐えられない人、その違いはどこからくるのでしょうか。
東洋医学では、虚(きょ)があるかどうかが重要だと考えます。虚というのは、エネルギーの衰えという意味で、体のどこかが疲れてしまっている状態です。
例えば、つい食べ過ぎてしまうとか、仕事で体を酷使しているとか、精神的にストレスがたまってきているとか、お酒・タバコのとりすぎとか、冷たいものを摂り過ぎて胃腸を冷やしているとか、睡眠時間が少ない日が続いているとか。
こうしたことの積み重ねで、「別に病気じゃないけど、何となく元気がない」という状態になります。これが虚の始まりです。
虚のある状態で、何らかの病因が加わると、そこから様々な症状が発生すると考えられます。言い換えれば、日頃疲れがたまらないよう生活を工夫できれば、かなりの予防になるということです。
鍼灸治療も、こうした体のメンテナンスにご活用いただければ幸いです。
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