前回の続きです。

前回はパニック発作について、交感神経の働きから説明しましたが、アメリカ精神医学会の診断基準では以下のようになります。

パニック発作とは、突然激しい恐怖、または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に以下の症状のうち4つ以上が起こるもの。
※突然の高まりは、平穏状態、または不安状態から起こりうる。

(1)動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
(2)発汗
(3)身震いまたは震え
(4)息切れ感または息苦しさ
(5)窒息感
(6)胸痛または胸部の不快感
(7)吐気または腹部の不快感
(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
(9)寒気または熱気
(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
(11)現実感消失(現実ではない感じ)、または離人感(自分自身から離脱している)
(12)コントロールを失うことに対する恐怖  

そして、重要なことですが、パニック発作によって死ぬことは絶対にありません。パニック発作で死ぬ確率は0%なのです。(私のブログで絶対という言葉を初めて使いました。)

また、このパニック発作そのものは、それほど珍しい症状ではありません。女性の20人に1人は、一生のうちに一度はパニック発作を経験するといいます。一度パニック発作を起こしたくらいなら心配はいりません。