まだまだ昼間は暑いですが、夜は涼しくなってきて、秋の気配が近づいています。この時期になると、こういう言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。

「どうも風邪っぽくて、セキがよく出るんですよ。風邪にしては熱もなくて、セキだけなんですけど。」

毎年この時期になると聞こえてくる言葉です。私の身の回りだけでも4~5人はいるでしょうか。空気が乾燥してきて、ノドの粘膜が荒れてセキが出ているのですね。まだ風邪はひいていませんが、風邪のウィルスに感染しやすくなっている状況です。中には、ノドの痛みとともに声がかれてしまう方もいらっしゃいます。

しかし、秋だからといって、全員が全員こうした症状に悩まされるわけではありません。平気な人もたくさんいらっしゃいます。自然治癒力が高いと、こうした気候の変化にもすぐ対応できて、症状に悩まされることがないわけです。

この違いは、体質的な部分もありますが、普段の過ごし方でも変わってきます。バランスのいい食事、適度な睡眠と運動、ストレスの少ない生活。ですが、それでも100%ということは簡単ではないかもしれません。

鍼灸治療は、こうした小さな症状のうちから体調を整えて、本格的な風邪を予防するのに向いています。転ばぬ先の杖として、鍼灸治療をご利用ください。