当院では、鍼をしてから抜くまでの時間はその都度変わります。タイミングを計る方法は色々ありますが、今回はその一つをご紹介します。
鍼を軽く持ってゆっくり入れていきますと、自然に鍼先が止まり、それ以上入らなくなるポイントがあります。体がそれ以上入れるなと言ってるんですね。しかし、そこで鍼を抜く方向に力を加えると、抵抗を感じます。抜くのはまだ早いというわけです。
そこで少し時間をあけると、先程の抵抗がなくなっています。これが抜いてもOKのサインです。それでも抜かずに放置しますと、鍼は少しずつ自然に抜けていき、完全に抜け落ちてしまうこともあります。
人の体は、必要な刺激は求め、必要ない刺激は排除しようとするものです。その反応に従って治療すると最適な刺激量になります。
もし鍼灸師がもっと深く刺そうとか、時間がないから早く抜こうとか考えると、どんどん間違った方向へいってしまいます。治療の答えはいつも目の前の患者さんが持っているのです。
余談
関係ありませんが、昨日家族で食事に行ったときのレシートが素敵でした(笑)
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