お尻が痛い場合、臀部痛という言い方もありますが、大きくは腰痛として扱われることも多いようです。腰の痛みと同時に起こる場合もよくあります。
お尻のどこが痛むのか?
お尻で痛くなりやすい場所は、臀部のやや上、尾てい骨、中央、大腿骨大転子の周辺です。まれに坐骨結節の周辺が痛むこともあります。
お尻のやや上
お尻のやや上部には大臀筋、中殿筋といった筋肉があります。ここに筋硬結ができると、痛みの原因になります。
お尻の中央付近
お尻の中央には、深いところに梨状筋という筋肉があります。ここが痛みの原因になることもあります。時折、近くを通る坐骨神経を障害してしまうことから、お尻だけではなく、足の痛み・しびれの原因になると考えられています。
尾てい骨
尾てい骨に痛みが感じられる場合、原因は少し違った場所になります。仙腸関節付近に問題があると、尾てい骨が痛いと感じるケースが多くなります。
大腿骨大転子
太ももの骨が出っ張ったところです。多くのお尻の筋肉が付着するところで、この周辺が痛みを起こすことがあります。
坐骨結節
坐骨結節はイスに座った時に体重を支える部分であり、大腿後面の筋肉が付着する部位でもあります。ここも痛みを起こすことがあります。
いずれにしても、お尻周りの筋肉が痛みの原因になることが多いということですね。
なぜ筋肉が痛むのか?
お尻の痛みも、腰の痛みと同様に、筋肉に問題が起きて痛みが出てきます。筋肉の引きつり、血行不良、硬結(固いしこり)などです。
根を詰め過ぎたり、ストレスの多い生活をしていると、自律神経のバランスが交感神経優位に傾きやすくなります。すると、呼吸が浅くなり、酸素を取り込む量が減ります。血流は悪くなり、筋肉の緊張は高まります。この状態が長引けば長びくほど、痛みが起こりやすくなります。
しびれがある場合は、ちょっと時間がかかるかもしれません
(お尻の痛みも含めて)腰痛は時間とともに治っていくことが知られていて、およそ6週間で90%が自然治癒するともいわれています。ただし、痛みだけでなく、しびれも出ている場合は少し時間がかかる傾向があります。
お尻から足にかけて痛みやしびれが出る、いわゆる坐骨神経痛は6週間で50%が自然治癒するといわれています。
症状がガマンできるなら、自然治癒を待つのも一つの選択です。ただ、痛みが強くて生活に支障が出てしまうこともあるでしょうし、一部ではありますが、いつまで経っても治らない「慢性化」という状態になることもあります。
様子を見るのは6週間ぐらいまでにして、そこからは病院か治療院を検討されるといいでしょう。
当院の臀部痛治療
当院は鍼灸治療を専門にしています。特に筋肉の痛みには鍼(はり)を使います。鍼をすると、その場で痛みが軽減することは珍しくありません。
お尻の痛んでいる筋肉に鍼をすることで、鎮痛効果、血行改善、緊張緩和などの効果が期待できます。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。
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