血行を改善する2つの効果

鍼灸師をやっていると、ときどき聞かれるのがこの質問。

「どうして鍼を刺すのですか?」

答え方は色々あると思うのですが、一番簡単なのはおそらく…

「鍼を刺すと身体にはごく小さな傷がつきます。すると身体は傷を治そうとします。治すには、血液の循環をよくして酸素や栄養を送り込む必要がありますから、鍼をした場所は血行がよくなって、筋肉がほぐれたり、痛みが減ったりします。」
こういう説明でしょうか。

ところで、鍼による血行改善は鍼をした場所で起こるだけではありません。自律神経を経由して起こる血行改善もあります。

鍼刺激をすると、その刺激は神経を伝わって脳に届きます。すると、脳は自律神経を介して命令を出して、体をリラックスさせたり、筋肉をやわらげたり、血行を良くしたりします。

自律神経は全身の血流に関わっていますので、この変化は鍼をした場所だけでなく、広く全身に及びます。これが、症状がすぐ元に戻るのを防ぐことにもつながります。

鍼灸師が鍼をするときは、その場所で変化を起こしたいのか、それとも全身に変化を起こしたいのか、という「意図」があります。鍼をして、実際の変化を確かめながら、施術を進めていきます。

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著者:浦﨑 靖博(うらさき やすひろ)
鍼灸師。2007年に向日市で開業して以来、鍼灸一筋。当サイトは全て、浦﨑の自作自筆。ブログでは、主に現代医学の情報を解説している。