さて今回は、左肩の痛みについてです。
先に結論を言ってしまいますと、左肩の痛みは考えすぎによるものが多くあります。鍼灸には「考え過ぎると心(しん)をやぶる」という言葉がありますが、内に内に考えが集中してしまうと、こころを統括している心が不調をきたします。すると、例えば五十肩のようになったり、左の肩甲骨の内側あたりに痛みが出たりします。
また手がしびれることもあります。特に、小指から肘にかけてしびれることが多いようです。現代医学でいうと、頚腕症候群や頚椎症などが疑われる状態ですが、実際には鍼灸で自律神経のアンバランスを整えると解決することが多いです。
体に異常があった時に、体以外のところに原因があるとは考えにくいものですが、患者さんを診察していると、驚くほど心と体は繋がっているなぁ、と実感します。また、体が良くなることで心持ちも変わってくるように思います。まさに心身一如です。
※ここでいう心とは、現代医学の心臓とは意味合いが異なりますのでご注意を。
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