鍼灸の世界には、鍼灸師向けのさまざまな勉強会があります。しかし、その多くはあまり役に立ちません。肝心な話は滅多に聞けないからです。少しヒントをもらえれば十分で、あとは自力で紐解いていく必要があります。
それでも、一つの治療にしっかり打ち込んでいれば、別の理論による治療であっても、僅かなヒントを頼りに自分のものにしていくことが出来たりします。考え方はいろいろあっても、人体を対象にしているのは同じですから、似通ってくる部分は必ずあるわけです。
最近は長野式という治療を調べています。現代医学と東洋医学の中間とでもいうような、特徴的な理論が特徴です。しかし、ストレスの治療で首に重点を置いている部分など、腑に落ちるところも多いわけです。
自分の基本は難経ですが、その軸は定めたまま、枝葉をどう伸ばすのか。精進あるのみです。