腰痛について、こんな研究があります。

二つのパンフレットを作成して、腰痛患者にランダムに手渡します。

パンフレットAは、「背骨はもろくて壊れやすいもので、痛みがあるときは安静にすべきだ。患者本人が腰痛に対してできることはあまりなく、医師の検査・手術が重要。」という内容。

パンフレットBは、「腰痛は重大な問題ではない。腰痛があっても、背骨に大きな問題があるわけではないし、少々体調が悪い程度のものだ。治療法は色々あるが、患者本人の前向きな努力が重要。」という内容です。

その結果はどうなったでしょう。
パンフレットBを配られた患者は、明らかに動作恐怖が低下し、回復も早く、1年後も効果が持続しました。

正しい情報は治癒を促進し、間違った情報は治癒を妨げます。
腰痛に対するポジティブなイメージを持つこと。
今は少し調子が悪いだけで、そのうち必ず治るものだという意識を持つこと。

これだけで、全く結果が変わってくるのが腰痛というものです。