さすがに12月に入って冷え込んできました。
気温が下がると必ず腰痛が増えます。寒暖の差が激しいほど顕著です。これについて一ついえるのは、気温の波は人体にとってストレスだということです。
普通は気温が下がったくらいで体調が崩れることはありません。しかし、他にもストレスがかかっていると、あるレベルを越えた時点からいろいろな症状が出始めます。その一つに腰痛があるわけです。
腰痛はヘルニアが原因とか、筋肉に傷がついているとか言われますが、根拠はありません。仕事でパソコン作業をしていると腰痛が悪化する人でも、パソコンゲームだとそれほど痛まなかったりします。その違いはストレスかどうかなのです。
ストレスがかかると、人は呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと、体に取り込まれる酸素の量も少なくなるので、全身にまんべんなく酸素を行き渡らせることが出来なくなります。
結果として、筋肉の微小血管に血流の少ない所が生まれます。血流が少ない筋肉はこり固まって痛みを起こします。これが腰の筋肉に起きたものが腰痛となります。
普通、腰が痛いとなれば、整形外科を受診される方が多いと思います。整形外科に行けば、まずレントゲンを撮るでしょう。しかし、レントゲンを撮っても腰痛の原因は分かりません。
海外の腰痛ガイドラインでは、馬尾症候群などを除き、レントゲン撮影はほとんどの腰痛に対して推奨されないことになっています。レントゲンを撮っても撮らなくても、治療成績に差が出ないことが判明しているからです。それよりも、レントゲンによる放射線の被曝リスクの方が問題視されています。