先日、知人の方がこんな話をされていました。
料理で昆布の煮物を研究していて、5時間かけて煮詰める間、ずっと味見をくりかえしていたそうです。すると、のぼせたように気分が悪くなってしまったんだとか。
鍼灸師がこれを聞いて思い当たるのは塩分のとりすぎです。ちょっと意外かもしれませんが、東洋医学では、塩味は少量とると腎を養い、取り過ぎると腎の具合を悪くするといわれています。
そして、腎の不調の代表格が足の冷えとのぼせ、いわゆる冷えのぼせです。(更年期障害などでもよく見られる症状ですが、更年期障害も腎の不調として治療することが多いです)
ですが、原因が塩ならば、時間とともに楽になるでしょうとお伝えしました。その方も、水を飲んでいたら薄まったのか、だんだん楽になってきていると仰っていました。
なんでも、料理人の世界では、味見しても飲み込まずに捨てるそうです。経験的に、味見したものを全部飲み込んでいたら体調を崩すことを知っているのでしょう。
私も知識としては知っていましたが、本当にそうなのだと改めて先人の知恵に感心した話でした。
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