現代社会において、ストレスを受けないというのは至難の業です。ありとあらゆる所にストレスの種は転がっています。そうした中で、うまく生活していくためには、自分自身でストレスを下げる手段を知っておくことは重要です。

ストレスがたまってくると、人によってはお酒を飲んだり、たくさん食べたり、タバコを吸ったりして対処する場合もあるでしょう。しかし、それらはどちらかと言えばストレスをまぎらわせているだけで、ストレスを下げているわけではありません。

自分で出来るストレス対策

自力でストレスを下げる方法は、突き詰めると一つに絞られます。すなわち、運動することです。特に有酸素運動はストレスを下げるのに非常に効果的です。

人の体はストレスを受けると、交感神経が緊張して呼吸が浅くなり、心拍は早まり、筋肉がこわばり、コルチゾールというホルモンが放出され、脳の働きが悪くなります。これらの反応は、ストレス反応、または闘争か逃走反応と呼ばれます。

生物にとって、ストレスとは空腹か生命の危機であるため、ストレスを受けると闘争や逃走のためのスイッチが入ります。私たち人間も生物ですから、ストレスを受けたときには同じシステムが働きます。体を最大限に駆使して危機を脱せよ!というサインが発せられます。このスイッチを切るには、その通りに体を動かすこと、つまり運動することが最良の方法です。

具体的には、ウォーキング・ジョギング・ランニング・サイクリング・縄跳び・水泳など、何でもよいのですが、その人にとってキツめの息が乱れるくらいの有酸素運動が良いとわれています。運動はストレスホルモンを下げ、記憶力・思考力を正常に戻し、筋肉のこわばりをほぐし、血流を改善します。

例えば、ラットを慢性的なストレスに晒すと、脳内の記憶を司る海馬は萎縮してしまいますが、運動することで海馬は元の大きさに戻ります。こうした効果は、アルコールやお菓子やニコチンでは得られないものです。

参考にしてみて下さい。