近年、身体の不調を引き起こす原因の多くが自律神経であること、自律神経はストレスによって調子を崩すことが広く知られるようになりました。

ストレスというと、一般的には精神的ストレスの意味で使われることが多いと思います。もちろんそれは正しいのですが、鍼灸医学ではもう少し細かく考えます。

まず、七つの感情(七情)「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」です。どれか一つの感情が過剰に強くなることは、身体にとって良くない=ストレスと考えられています。

例え喜びであっても、喜びすぎると失神してしまうことがあります。重要なのは感情の片寄りや程度の強さです。例えば、怒るのが悪いのではなく、怒りすぎや、怒りっぱなしが良くないということです。

また、気候もストレスになって自律神経をゆさぶります。六つの気候(六淫)「風・寒・暑・湿・燥・熱(火)」です。エアコンの冷風に長時間当たり続けていて痛みが出たり、湿気でだるくなったりと様々です。その他、食べ過ぎ、働き過ぎも身体に負担をかけるストレスですね。

人によってそれぞれ体質があるように、ストレスのかかり方にも個人差があります。影響を受けやすいストレスの種類を意識することは、健康の秘訣といっていいでしょう。

ぜひ参考にしてみて下さい。