気温が下がってきましたね。こういう時期は、風邪を引いたり腰痛・膝痛になったりしやすいです。

秋は五臓の中で肺がもっとも活発に働く時期です。東洋医学の肺というのは、呼吸器系全体だと思っていただいたらいいでしょう。そして活発に働くということは、一番負担がかかるということでもあります。空気が乾燥してくるのでノドを痛めやすい、ということですね。

また、冬は五臓の中で腎がもっとも活発に働く時期です。腎臓は腰にありますので、腰の状態は腎臓の状態と密接につながっています。東洋医学では、腰痛は腎の病の典型的な症状と考えられています。寒いと血行が悪くなりますので、関節にもよくありません。

そして、季節の変わり目というのは体調を崩しやすいですから、今の時期は一番こうした症状が出やすい時期なんですね。皆様、乾燥と冷えにご注意ください。

ちなみに、風邪も鍼灸治療の適応です。鍼灸治療は自然治癒力(自律神経と免疫)を高めますので、風邪が治るまでの期間を短縮することができます。