肩こりは本人にしか分からない
美容室では、施術の後にマッサージ的なことをしてくれます。
そこでよく言われる言葉。
「こってますね」
そうか、自分は肩こりだったのか。
人から言われて、自分は肩こりだと信じてしまう方がいます。
実際、当院にお越しになる方のなかにもいらっしゃいます。
でも、肩に痛みや不快感があるか質問すると、ないのです。
それは肩こりではありません。
肩の筋肉が硬いだけですから、何も心配はいりません。
肩こりは、肩に感じる「こってるなー」「痛いなー」という不快感のことです。
ご本人の感じ方の問題なので、人に言われても気にする必要はありません。
硬いから痛いとは限らない
筋肉の硬さと痛みについて調べた研究があります。
筋硬度計を使って調べてみると、痛みと筋肉の硬さは、あまり関係ありませんでした。
MPSの筋疼痛の程度は,筋硬度の程度に影響されないということが示唆された。
筋硬度の定量化ならびに筋硬結における筋疼痛と筋硬度との関連性
当院の患者さんでも、肩がすごく硬いのに平気な人もいれば、やわらかいのに「肩がパンパンなんで思いっきりやって下さい!」なんて人もいます。
筋肉の硬さは人それぞれです。
感じ方にも個人差があります。
「私の肩は痛いですか?」と他人に質問しても答えられないのと同じで、「私は肩こりですか?」と他人に聞いても分かりません。
あなたがつらいなら、つらい。
あなたが元気なら、それでいいのです。
参考になりましたら幸いです。