ケータイサイトを削除しました
今日はウェブサイトの運営に関する話題です。
これをご存知の方って当院の患者さんでもかなり少ないと思いますが、当院のサイトにはケータイサイト(ガラケー用のページ)がありました。「ありました」と過去形なのは、本日削除したからです。
こんな感じのページでした。シンプルイズベスト、必要最低限ですが、昔のガラケーって表示できる情報量がすごく少なくて、これでもギリギリだったんですよね。
今後はケータイサイトのアドレス(https://urasaki-harikyu.com/m/)にアクセスしてもトップページに転送されるようになります。
だからどうしたという話ではありますが、サイトの運営を10年も続けていると、時間の流れを感じずにはいられなかったりします。
それこそ10年近く前はこの超シンプルなページでもよかったわけですが、今では通用しなくなりました。簡潔ではありますが、情報が少なすぎて不親切でもありました。また、ガラケーが激減してスマホの時代になりました。さすがにお役御免といっていい状況なのに念のためと残していたわけですが、最後には文字化けして読めなくなってしまいました。さすがに今から修正するより削除した方がいいだろうと判断しました。
古く、読まれなくなったページは整理して、しっかり読んでいただけるページを新しく作る方に労力を使おうということでもあります。(当院のサイトの変遷はアーカイブから一部見ることができます)
医療系サイトの責任ある情報発信が求められている
話は変わりますが、少し前、医療系キュレーションサイトWELQ(ウェルク)が話題になりました。医療として不確かな情報が多数掲載され、それがネット検索で上位に表示されていたため、大きな問題になりました。その後、WELQ(ウェルク)が閉鎖されたり、また他の類似サイトが上位に上がったりして、Googleは、ネット検索はどうなるのかと注目されていました。
医療機関のウェブサイトに関しては、平成24年にガイドラインが作られていました。もともと医療機関には法律によって広告規制がかかっていますが、これまでウェブサイトは広告ではなく広報であるとして、自由に情報を書くことができていました。しかし、ウェブサイトも広告に準ずるとして、ガイドラインができて以降は過度な表現はできなくなりました。(医療機関ホームページガイドライン)
分かりやすいところでいえば、美容医療に多い施術のビフォーアフターなどに規制が入っています。今のところは医師・医院・病院などが対象で、鍼灸院や整骨院はまだこれからという状況ですが、いずれ同様の措置がとられる可能性は高いと思っています。同業で「圧倒的な効果」などと根拠なく書いてしまっているサイトを見かけますが、いずれはアウトになるでしょう。
これに加えて、「通報」もできるようになっています。こちらに通報すると、ガイドラインから逸脱した医療機関のサイトには指導が入るそうです。
検索ニーズに応えられる情報発信を目指して
そんな中、検索エンジンGoogleも大きなアップデートを入れてきました。昨年の12月の話ですが、「より信頼性が高く有益な情報」を上位にするよう、アルゴリズムが変更されました。もともとGoogleは検索する人を第一に考えていますので当然のことだとは思いますが、多くの医療・健康情報ページが影響を受けました。公的機関のサイトは順位が大きく上がったようです。
そうした影響なのかは全くわかりませんが、これを書いている現在、「向日市 鍼灸院」で検索すると、うらさき鍼灸院が1位に出てきます。某有名クチコミサイトより上です。個人の感想は医療情報としては最も価値が低いとされますから、昨今のGoogleアップデートでクチコミサイトが落ちたのかもしれません。しかし何せよ、1位が取れたというのは私にとっては嬉しいことです。
さきほども触れましたが、Googleは検索ユーザーのことを第一に考えます。検索する人にとってもっとも有益なページを上位に上げるべく、改善を続けています。当院がページを更新してきた方向性が、情報を探す人の求めに応じていなければ順位は上がらないわけですから、「向日市 鍼灸院」での1位は大きな意味を感じるわけです。今のSEOは小手先でHTMLいじったくらいでは不可能です。
とはいえ、この1位も一時的なものかもしれません。検索順位は毎日、毎時間、動き続けるものです。今後とも、少しでも有益な情報を発信できるよう頑張りたいと思っています。