京都府 向日市 うらさき鍼灸院 https://urasaki-harikyu.com 京都府向日市の「うらさき鍼灸院」です。阪急東向日駅西口すぐ。肩こり・腰痛・五十肩・坐骨神経痛・自律神経失調症など、お気軽にご相談ください。 Fri, 09 Nov 2018 02:25:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.8 https://urasaki-harikyu.com/wordpress/wp-content/uploads/urasaki_favicon.jpg 京都府 向日市 うらさき鍼灸院 https://urasaki-harikyu.com 32 32 子供の腰痛は何が原因?ランドセルの心配はいりません https://urasaki-harikyu.com/blog/lbp-in-schoolchildren https://urasaki-harikyu.com/blog/lbp-in-schoolchildren#respond Wed, 07 Nov 2018 09:00:29 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6452 子供の三人に一人が腰痛を経験

アントワープの小学生を対象に、腰痛の罹患率を調べた研究。
392人中142人(36%)が腰痛の経験あり。男女差なし。
腰痛を訴えている子供の64%は、両親の少なくとも片方が腰痛。
成人では人格が腰痛の要因として確立されているが、子供でも同様の関係が示唆されている。
Low back pain in a population of school children.

子供の36%が腰痛を経験している。腰痛を老化現象と捉えていると不思議かもしれませんが、ストレスと腰痛の関係から考えれば納得できる結果ではあります。

人格、つまりはストレスの影響を受けやすい性格かどうかは、腰痛に関係すると考えられています。この点において、子供も大人も違いはないようです。

子供の腰痛はストレスからくる可能性

原因となる疾患が見つからない子供の腰痛は、身体活動やカバンの重さといった物理的負荷よりも、ストレス(心理社会的要因)の影響が大きい。
感情的な問題を強く抱えている子供は38.9%が腰痛なのに対して、そうでない子供は16.2~22.8%と腰痛が少ない。
Low back pain in schoolchildren: the role of mechanical and psychosocial factors.

子供の腰痛については、ランドセルの重さが問題とする記事をしばしば見かけます。そこから、腰への負荷を減らそうという方向へ話が進みがちです。

しかし、そもそも腰への負荷と腰痛は関係ないという研究もあり、近年、かなり考え方が変わってきています。

腰への負荷を怖がること、痛みを避けようとすることは、腰痛の慢性化リスクでもあります。

負荷の心配はやめて運動を

日本人は年々、運動能力が低下してきているというデータもあります。体を鍛えないまま大人になり、慢性痛を抱えてさらに体を動かさなくなってしまうと、老後の寝たきりリスクにもつながります。

子供の運動能力低下
子どもの体力の現状と将来への影響 文部科学省

腰痛のためだけでなく、健康のために。ストレスとの付き合い方を学ぶこと、体を適度に動かすことが大切になります。

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レントゲン(X線撮影)は腰痛改善に役立つ? https://urasaki-harikyu.com/blog/slow-to-cure-radiography https://urasaki-harikyu.com/blog/slow-to-cure-radiography#respond Tue, 23 Oct 2018 09:03:00 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6422 腰痛で整形外科に行くと、高い確率でレントゲンを撮ることになると思います。

レントゲン(X線撮影)をはじめとした画像検査には、痛みの原因を突き止めてくれるのではないかという期待があるわけですが、実際には痛みの原因を画像検査だけで突き止めることは困難だといわれています。

また、レントゲンを撮っておくことが、腰痛を治療する上で有利かといえば、必ずしもそうではないようです。

レントゲンを撮ると治りが悪い

レントゲンの効果を調べるため、421人の腰痛患者を、レントゲンあり・なしに振り分けて、追跡調査した研究があります。

・3ヶ月時点

レントゲンあり  74%(148/199)がまだ痛みがある
レントゲンなし  65%(132/203)がまだ痛みがある
3ヶ月時点での改善率
・9ヶ月時点

レントゲンあり 65%(126/195)がまだ痛みがある
レントゲンなし 57%(113/199)がまだ痛みがある
9ヶ月時点での改善率

Radiography of the lumbar spine in primary care patients with low back pain: randomised controlled trial.

研究の結果、3ヶ月が経過した時点で、レントゲンを撮ったグループは腰痛の改善率が低いことが分かりました。

9ヶ月が経過した時点では、レントゲンの有無による統計的な有意差はありませんでした。パーセントで見るとレントゲンなしの方が改善していますが、誤差の範囲ということです。

レントゲンなどの画像診断は、レッドフラッグに該当する腰痛では必要になります。しかし、病気の心配がない多くの腰痛(非特異的腰痛)においては、治療に役立たない可能性があります。

腰に問題がないかハッキリさせないと不安という場合もあるかもしれませんが、レントゲンで分かるのは形の異常だけです。形の異常があっても、痛いと決まるわけではありません。

ただ,形態学的な評価には常に問題がつきまとう.それは,腰痛を形態学的評価のみで行っては,質的,そして機能的評価が不十分になることである.なぜならば,腰痛と形態学的な異常とは直結しないからである.(腰痛 第2版 菊池臣一)

海外の腰痛診療ガイドラインでは、レッドフラッグのない腰痛に対する画像診断を禁じています。

レントゲンには放射線被曝のリスクもあります。レントゲンを撮れば安心というような単純なものではないことを知っておいて損はないでしょう。

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椎間板造影ではなく、ストレスが腰痛のリスク? https://urasaki-harikyu.com/blog/stress-rather-than-discography https://urasaki-harikyu.com/blog/stress-rather-than-discography#respond Mon, 15 Oct 2018 06:49:26 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6403 椎間板造影という検査があります。
腰椎の椎間板に針を刺し、造影剤を入れて画像診断する方法です。

椎間板造影
画像参照元

この椎間板造影にまつわる、興味深い論文があります。

椎間板造影ではなく、ストレスが腰痛を起こしている

Discography

Can discography cause long-term back symptoms in previously asymptomatic subjects?

椎間板造影は人体にとって安全だろうか。椎間板造影の後、長期的に腰痛になるリスクはないだろうか。これを検証するために行われた研究です。

腰痛のない被験者26人に心理テストを受けてもらった後、椎間板造影を行い、1年間経過を見ました。

すると、心理テストの結果が悪かったグループでは40%が腰痛を発症しましたが、心理テストに問題がなかったグループは腰痛を発症しませんでした。

椎間板造影だけなら問題は起きなかったのですが、心理的な要因が重なると腰痛を引き起こすリスクになるというわけです。

真の犯人はストレスの可能性

この論文は椎間板造影について調べていますが、似たようなことは他にもあると思います。例えば、椎間板ヘルニアに代表される神経の圧迫は、それだけで腰痛を起こすわけではありません。しかし、ストレス(心理社会的要因)が重なることで、腰痛や坐骨神経痛のリスクになるといわれています。

もしくは、ストレスはそれ単体で腰痛を引き起こすことも知られるようになってきました。腰痛といえば、骨の異常や腰に負担をかけるのが悪いと思われがちですが、それよりもストレスや心理状態の方が強く影響するようです。

こうした流れの中、腰痛はこれまでのケガ・損傷という捉え方から、「生物・心理・社会的疼痛症候群」へと変わってきています。

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腰痛治療の新常識500記事一覧PDF【資料】【TMSジャパン】 https://urasaki-harikyu.com/blog/yotsuchiyro-shinjoshiki500 https://urasaki-harikyu.com/blog/yotsuchiyro-shinjoshiki500#respond Sat, 29 Sep 2018 03:13:48 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6345 腰痛治療の新常識500記事一覧PDF

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自由にダウンロードすることができます。

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腰痛治療の新常識スクリーンショット

これは何ですか?

長谷川淳史先生が代表をされているTMSジャパンの公式ブログで、「腰痛治療の新常識」と題して腰痛のエビデンスを紹介するシリーズがあります。古いものから新しいものまで、腰痛医療に関わる人間であれば必須ともいえる情報が紹介されています。

そのシリーズを第1回から500回まで、まとめてPDFにしました。

なぜ作ったのか?

自分で勉強するために、資料としてまとめたものが欲しかったからです。

なぜ公開するのか?

資料として欲しい人が自分以外にもいるかもしれないと思ったからです。

許諾は得ているのか?

長谷川先生にお願いしたところ、お許しをいただけたので公開することにしました。

ブログには次のように書かれています。

国民の利益になるかもしれません。もしご迷惑でなければ「シェア」をお願い致したく存じます。いちいち承諾を得る必要もなければ、TMSジャパンも愚拙の名前も出す必要はありませんので、SNSはもちろんブログやサイトに引用先のURLごとコピー&ペーストして、情報の拡散にお力を貸していただけると幸甚でございます。

とはいえ、さすがに限度があるはずだと思い、先生にお尋ねしたところ、まさかのOKでした。心底、驚きました。

注意点

・現在更新されているアメブロ版ではなく、旧ブログより情報を取得しています。
・純粋にコピーアンドペーストしており、リンク切れ等は確認していません。
・同じタイトルがブログ内に複数あった場合、新しい方を貼り付けています。
・「国民の利益になるかもしれません~」の部分は省略させていただいております。

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心より感謝いたします

最後になりましたが、長谷川淳史先生、TMSジャパンに心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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怖い腰痛、怖くない腰痛 https://urasaki-harikyu.com/blog/scary-lbp-no-scary-lbp https://urasaki-harikyu.com/blog/scary-lbp-no-scary-lbp#respond Tue, 25 Sep 2018 03:48:11 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6328 注意すべき腰痛は一部だけ

腰痛は基本的に怖いものではありませんが、中には注意が必要なものもあります。
腰痛全体の1~5%ほどですが、がん、脊椎炎、馬尾症候群などを見分けるために、次のようなチェック項目(レッドフラッグ)があります。

腰痛のレッドフラッグ

  • 発症年齢 <20歳 または>55歳
  • 時間や活動性に関係のない腰痛
  • 胸部痛
  • 癌,ステロイド治療,HIV*
  • 感染の既往
  • 栄養不良
  • 体重減少
  • 広範囲に及ぶ神経症状
  • 構築性脊柱変形
  • 発熱

*HIV:Human Immunodeficiency Virus

日本腰痛診療ガイドライン2012 診断

・高齢での腰痛発症、体の体勢を変えても同じように痛む、原因不明の体重減少など→がんの可能性(腰痛全体の0.7%)
・ステロイド治療の経験→圧迫骨折の可能性(腰痛全体の4%程度)
・膀胱障害、サドル麻痺などの神経症状→馬尾症候群の可能性(腰痛全体の0.04%)
・発熱→脊椎感染症の可能性(腰痛全体の0.01%)

レッドフラッグに該当したらからといって、必ずその病気と決まるわけではありません。病院でしっかり検査を受けて、問題ないと分かれば普通の腰痛(非特異的腰痛)です。普通の腰痛は対処さえ間違えなければ普通に治っていくものです。

ヘルニア、狭窄症は怖くない

レッドフラッグの「広範囲に及ぶ神経症状」ですが、椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症が怖いという話ではありません。

神経症状としては,急速進行性または明らかな筋力低下を合併する重篤な神経脱落症状,膀胱直腸機能障害の有無を評価すべきである.特に,尿閉は馬尾症候群の合併を示唆する.

ガイドラインは、「明らかな筋力低下」「尿が出ない」というような、普通の腰痛・坐骨神経痛ではないものに注意せよと言っています。馬尾症候群は腰痛全体の0.04%とかなり珍しい疾患ですが、緊急手術が必要になるので見落とせないものになります。

椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症はそれほど怖い疾患ではありません。その痛みは自然治癒する傾向があるので、最近では手術より保存療法が選ばれることが多くなっています。

参考記事⇒腰痛の85%は原因不明ってどういうこと?

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自分でできる3つの腰痛対策 https://urasaki-harikyu.com/blog/three-low-back-pain-measures-you-can-do https://urasaki-harikyu.com/blog/three-low-back-pain-measures-you-can-do#respond Wed, 19 Sep 2018 03:47:25 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6306 光る電球

腰が痛い。
病院は行ったし、マッサージも試したけどまだ痛い。

何が原因なんだろう。
ずっとこのままだと困るなぁ。
どうしたらいいんだろう。

このようにお困りの方は沢山いらっしゃいます。こういう時、他の病院・治療院を探すのも一つの選択肢ですが、腰痛の場合は自力で治すという道もあります。

医療を利用するにしても、全部先生まかせよりは、自分でも対策する方が治るのは早いので、知っておいて損はありません。

本当なら、放っておけば自然に治る

前提として、腰痛は基本、放っておいても治ります。文献にもよりますが、腰痛は発症から6週間で90%が自然に治ります。稀に病気が隠れていることもありますが、大多数の腰痛は放置しておいて問題ないものです。

Acute low back pain.

ただ、一部は慢性化といって、3ヶ月を過ぎても治らないケースが出てきます。

ストレス対策が腰痛対策になる

腰痛が自然に治らないのは、それを邪魔しているものがあるからです。それを心理社会的要因といいます。いわゆるストレスのことです。

痛みを最終的に感じているのは脳ですが、脳は痛みをただ単に感じているだけではありません。痛みの強弱を調節する働きをしています。

日常生活の中でストレスが蓄積してくると、脳は痛みをより強くするように働きます。すると、腰に問題がなくても痛みが続く「慢性腰痛」という状態になります。

腰痛が治らないのは腰だけの問題ではなく、痛みを感じている脳側の比重が大きくなります。そのため、ストレス対策をすることが腰痛対策につながります。

1:笑う

脳が痛みを調節するとき、ストレスが強ければ痛みを強くしてしまいます。しかしその反対に、幸福感や達成感など「快」の感情が強くなると、痛みを減らす働きをすることも分かっています。これには脳の報酬系と呼ばれるシステムが関係しています。

例えば、被験者にコメディを見せると、笑うことで痛みを感じにくくなるという研究があります。笑うと脳内でエンドルフィンという物質が増えて、痛みを減らしてくれるのです。

Social laughter is correlated with an elevated pain threshold.

その他、好きなことに打ち込んでもいいですし、何かに感謝することでも幸福感が強くなり、痛みを減らす方向に働きます。

2:正しく知る

ストレスが蓄積してくると痛みに悪影響がありますが、これに理性で対抗するという方法もあります。

例えば、読書療法です。腰痛を正しく解説した本を読むことで腰痛の改善が期待できます。腰痛を知って余計な心配を減らすことができると、脳の働きが正常化して過剰な痛みを減らしてくれます。

Can a patient educational book change behavior and reduce pain in chronic low back pain patients?

腰に負担をかけるのが怖い
この腰痛はもう治らない気がする
手術をしないと治らないのでは
姿勢に気をつけないと

いろいろな不安があるでしょう。でも大丈夫です。

腰は負担をかけると丈夫に発達する
不安を解消できると痛みは減っていく
手術が必要なのはごく一部だけ
姿勢は腰痛とは無関係

知ってしまえば腰痛は怖いものではありません。

3:体を動かす

下手に動かして悪化したら怖い。できるだけ痛みが出ないように、腰に負担をかけずに静かにしていよう。

そう思うのは自然なことです。誰だって、わざわざ痛いときに動きたくはありません。ただ、動かずにいると、体がなまってしまうだけでなく、かえって痛みが長引くことが知られています。

痛いのを無理に動かせとはいいません。痛みが強い場合は、普段どおりに生活するだけでもプラスになります。

余裕が出てきたら、無理のない範囲で運動を試してみましょう。運動には慢性の痛みを減らす効果もあります。例えば、軽い筋トレでもウォーキングでもOKです。ヨガや太極拳のような体操でも効果が見込めます。

当院の患者さんでも、ヨガをやって慢性の痛みが改善したという方は何人かいらっしゃいます。運動の種類は何でもいいので、ご自身で好きな運動、できそうな運動を試してみることをおすすめします。

Evaluation of the effectiveness and efficacy of Iyengar yoga therapy on chronic low back pain.
Tai chi exercise for treatment of pain and disability in people with persistent low back pain: a randomized controlled trial.

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Google先生は生徒次第?検索を上手く使うための予備知識 https://urasaki-harikyu.com/blog/google-preliminary-knowledge https://urasaki-harikyu.com/blog/google-preliminary-knowledge#respond Fri, 07 Sep 2018 06:56:01 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6240 Google

インターネット検索の仕組み

何か困ったこと、知りたいことがあったとき、多くの方が利用するであろうインターネット検索。そこで利用するGoogleやYahooなどの検索サービスのことを検索エンジンといいます。

現在、YahooはGoogleの検索システムを使っているので、日本でインターネット検索をすると、ほぼGoogleの検索エンジンを使うことになります。

検索エンジンは、検索窓に入力された文字列を質問と解釈し、その答えとなるページを検索結果として出力します。そのため、検索エンジンはインターネット上にある膨大なホームページの内容を片っ端から記録・保存しています。

私たちがブログを更新したとき、ツイッターで何かつぶやいたとき、検索エンジンはその内容を逐一保存しているのです。

単純にいえば、キーワードが引っかかるかどうか

この世にホームページが2つしかないと仮定しましょう。片方は「腰痛のメカニズム」、もう片方は「うどんの作り方」のページです。

このとき、検索窓に「腰痛」と入力すれば、検索結果には「腰痛のメカニズム」のページが出てきます。「腰痛」というキーワードが「腰痛のメカニズム」に含まれているので、関係のあるページだと検索エンジンが判断するわけです。

腰痛というキーワードを含むページが複数あるときは、その中からより関連性の高そうなものを選んで順位をつけることになります。また「腰痛」だけで検索すると、検索エンジンには腰痛のことを知りたいのか、腰痛ベルトを買いたいのかを判別することはできません。

検索結果に正しい情報が出るとは限らない

Googleは検索エンジンサービスを多くの人々に利用してもらうことで収益を上げている会社です。検索利用者にとって有益な検索結果を表示できるよう、常にアルゴリズムのアップデートを行っています。しかし、検索エンジンはただのプログラムでしかないので、情報が正しいか間違っているかを判別することができません。

Googleにできるのは、人々の好みに合わせて検索結果を出すことだけです。

例えば、Googleはあるページを閲覧している人が、どのページから来てどのページに移動するのか、そのページを何分くらい見たのかで、ページの満足度を判定しているといわれます。あるキーワードに対して満足度の高いページは、それだけ上位に表示されやすくなります。

しかし、閲覧者の満足度が高いページに正しい情報が書いてあるとは限りません。Googleだって間違えることはあるのです(わりと頻繁に)。

悪用されるGoogleアルゴリズム

Googleが検索結果を決めるとき、数百ともいわれる項目をチェックして順位を決めています。例えば、被リンク数です。あるページが、他のページからどれだけリンクされているかによって順位が変わることがあります。(※リンクとは、クリックすることで別のページが表示されるボタンや文字など。ハイパーリンク。)

ホームページにリンクを貼るときは、内容を補足するページだったり、読んでほしいページのリンクを貼るのが普通です。そこからGoogleは、被リンクの数を「そのページへの人気投票」のように解釈をします。多くのページからリンクされているページほど、有益なページだろうと考えるのです。

情報が正しいかどうかは関係なく、リンクが多ければ上位表示されるということで、これが悪用された時代がありました。現在ではほぼ通用しなくなっているテクニックではありますが、全くの無効というわけでもありません。今でも「御社のホームページにリンクをたくさんつけますよ」という営業電話はかかってきます。

このように、検索結果は内容の良し悪しだけで決まらないというのはぜひ知っておきたい事実です。テクニックで順位を操作する余地がありますので、検索結果を鵜呑みにするのは本当に怖いのです。

「骨盤矯正」で検索してみる

「骨盤矯正」検索結果
骨盤矯正検索

「骨盤矯正」で検索をしてみます。広告欄は省いて、順位ごとに並べるとこうなりました。骨盤矯正を行っている店舗の情報が並びます。

Googleは「骨盤矯正」という質問を、お店を知りたいのだろうと解釈したわけです。当然ながら、骨盤矯正は健康にいいのでおすすめですよ、という内容ばかりになります。

「骨盤矯正 ウソ」で検索してみる

「骨盤矯正 ウソ」検索結果
骨盤矯正ウソ検索

次に「骨盤矯正 ウソ」で検索します。すると、ガラッと内容が変わります。骨盤矯正を勧めるページも一部ありますが、骨盤矯正なんてウソに騙されてはいけませんよ、というページの方が多くなります。

Googleは「骨盤矯正 ウソ」という検索ワードから、骨盤矯正がウソであることを解説したページを探していると解釈したわけです。

骨盤矯正はウソかもしれない。そう考えることができた人だけが、これらの情報を知ることができます。これがインターネット検索の特徴なのです。

Googleは、あなたのことを知っている

Googleは、あなたがこれまで検索してきたキーワードを記録しています。そこから性別、年齢、住んでいる地域、趣味嗜好などをある程度判別して、検索結果に反映させています。それにより、あなたの好みに合った情報を提示するかもしれませんが、大事な情報にふれる機会を失っている可能性もあるのです。

今のGoogleは、「腰痛」という検索一つ取っても、腰痛の専門家と一般の方とで全く違う検索結果を表示する可能性があります。詳しい人にはより詳しい情報を、そうでない人には一般論や偏った情報ばかりを提示するかもしれません(フィルターバブル)。

情報を味方につけるには、情報を自ら知っていくことが必要な時代です。そのためには、情報源をインターネットだけに依存するのは危うい可能性があります。

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腰痛になるのは社会のせい?付き合い方で変わるかもしれません https://urasaki-harikyu.com/blog/social-factors-and-low-back-pain https://urasaki-harikyu.com/blog/social-factors-and-low-back-pain#respond Tue, 28 Aug 2018 11:36:59 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6218 リストラ

前回、腰痛の危険因子の中で、社会的要因というものが出てきました。「社会」が腰痛のリスクというのはいまいちピンとこない方も多いかもしれません。しかし、文献を見てみるとかなり深い関係があるようです。

リストラで腰痛が増える

フィンランドの地方自治体(ライシオ)で雇用されていた公務員を対象に、人員削減と欠勤の関係について調べました。その結果、腰痛をはじめとした運動器障害による欠勤が、人員削減の実施後2年間で5倍以上に増えていました。

Effect of organisational downsizing on health of employees.

別の人員削減と健康への影響について調べた研究でも、リストラは腰痛をはじめとした筋骨格症状を増やしていました。リストラは、退職した職員だけでなく、リストラされずに済んだ職員にとっても、悪影響があるようです。

Human costs of organizational downsizing: comparing health trends between leavers and stayers.

社会的・経済的な地位が腰痛に影響する

1958年に生まれた時点から45歳になるまで、つまり45年間追跡調査をしたというイギリスの研究があります。それによると、45歳の時点における腰痛をはじめとした筋骨格系症状の罹患率は、社会的地位が低いほど増加していました。社会的地位が最も低い人は、慢性疼痛のリスクが3倍近くに上がりました。

The influence of socioeconomic status on the reporting of regional and widespread musculoskeletal pain: results from the 1958 British Birth Cohort Study.

社会的な状況と腰痛が関係する理由

社会的要因が腰痛を引き起こすのは、それがしばしばストレスの元になるからです。ストレスは心身に影響して緊張状態をつくり、痛みを引き起こしたり、痛みを治りにくくしたりします。

痛みを感じるのは最終的には脳です。脳がなければ痛みもありません。事故などで手足を失った人は、幻肢痛といって、ないはずの手足に痛みを感じることがあります。痛みを感じるメカニズムにおいては患部すら必須ではありません。

脳は痛みを感じるとき、体の痛みと心の痛みをそれほど明確に区別しているわけではありません。むしろ、心の痛みを体の痛みと同じように扱っていますし、痛みという体験はそもそも心と体の痛みを両方含んでいると考えることができます。「病は気から」といいますが、心と体は痛みにおいても密接な関係にあります。

働くことが治療にもなる

体に痛みがありながらも仕事を続けている人達にインタビュー調査を行った論文があります。その中で、「治療として働く」という考え方が出てきます。働くことが喜びにつながる、働くことがエネルギー源になる。そんな職場は「癒やしと回復のための場所」にもなるというのです。

Staying at work with chronic nonspecific musculoskeletal pain: a qualitative study of workers’ experiences.

仕事はつらいこともあります。それは社会的ストレスとなって、腰痛を引き起こすかもしれません。しかし、うまく折り合いをつけることができれば、癒やしの場になる可能性もあるようです。

ストレスが腰痛のリスクであるということは、幸福度を高めることが腰痛対策になるということでもあります。

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何が腰痛のリスクになる?不安・ストレスに負けてはいけない https://urasaki-harikyu.com/blog/risk-factor-of-lbp https://urasaki-harikyu.com/blog/risk-factor-of-lbp#respond Tue, 21 Aug 2018 10:31:15 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6200 腰痛の多くは検査をしても異常が見つかりません。痛みの発生源は主に腰の筋肉であり、慢性化のメカニズムについては脳の変化によるところが大きいと考えられます。レントゲンで腰痛を知ることはできないのも仕方のないことです。

では、これらの変化は何によって引き起こされるのでしょうか?

腰痛の危険因子(リスクファクター)

筋骨格系疾患リスクファクター

(Musculoskeletal pain.BMJ,2002)

腰痛のリスク、つまり、何によって腰痛になる可能性が増えてしまうのでしょう。病気や疾患と呼ばれるものも影響しますが、大多数の腰痛は病院に行っても異常が見つかりません。それよりも社会環境やストレス、考え方や行動パターンなどの影響が大きいでしょう。

例えば、医師に背骨の異常を指摘されて不安になったり、自分の腰痛はもう治らないと悲観的になったり、痛みを恐れて、いつもとは違う行動パターンに変えてしまったり。一見、腰とは関係なさそうなことが腰痛に関係することを医学は明らかにしてきました。

そして、場合によっては、家族関係や職場環境(特に人間関係)、社会政策までもが腰痛に関係してきます。

腰痛を治す=原因を取り除く?

腰痛は複合要因といわれます。一つの原因によって引き起こされるのではなく、いくつもの危険因子が重なった結果起こるということです。原因を一つに特定できれば楽かもしれませんが、腰痛でそのような考え方をするとかえって迷路に迷い込んでしまうかもしれません。

人は機械ではありません。壊れた部品を取り替えたら新品同様、というわけにはいきません。

よくある間違いとして、「腰痛の原因は背骨のゆがみ」という説明があります。背骨のゆがみを矯正すれば腰痛が治るというのです。しかし、本当にそれで全て解決するでしょうか?

プラシーボ効果(プラセボ効果)によって、腰痛が消える可能性はあります。ただし、それは「私の腰痛の原因は背骨のゆがみだった」という間違った信念を形作り、強固にするかもしれません。「また背骨がゆがんだらどうしよう」という不安、「背骨がゆがんだらまた腰痛になってしまう」という間違った思い込みにつながることが懸念されます。

「背骨のゆがみと腰痛は無関係」「腰痛の多くは自然に治る」「腰のことを心配するほど痛みが悪化する」という医学の常識から大きく外れて、余計な心配を抱え込み、かえって腰痛(再発)のリスクを高めてしまう可能性があるわけです。

それよりは、「痛みとの付き合い方を知ろう」「ストレスとの付き合い方を知ろう」と考える方が根本的な解決に近いといえます。

不安を解消して腰痛に立ち向かう

腰痛の回復

腰痛はつらい体験です。しかし、その痛みをどう解釈するかで道は大きく変わります。悲観的に考えてしまうと痛みの悪循環にはまりやすくなります。不安をなくし、希望を持つことができれば、回復への道が開けます。

そのキッカケとして医療を利用するのもいいでしょう。ただ、全ての医師が腰痛に精通しているわけではありませんので、次善の策として、自分で正しい腰痛の知識を仕入れておくことは大きな意味があります。

「腰痛は心配いらない、体を動かそう」と大々的にキャンペーンを行って、腰痛を減らしたオーストラリアという国があります。正しい情報はそれだけで腰痛を改善する可能性を持っています。
Population based intervention to change back pain beliefs and disability: three part evaluation.

難しいのは、インターネットだと、専門的な用語で検索しないと有益な記事にたどり着けないことが多いという部分です。間違った情報を元に腰痛対策をしても、良い成果を得るのは難しいでしょう。困ったことに、インターネットには間違った情報がまだまだ溢れています。

ひとついえるのは、不安を煽る記事には注意が必要ということです。不安は痛みの悪循環の入り口でもあるからです。難しければ、「腰痛は心配いらない、体を動かそう」とだけ覚えておくといいでしょう。

以上、参考になりましたら幸いです。

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https://urasaki-harikyu.com/blog/risk-factor-of-lbp/feed/ 0
結局、腰痛の原因は何ですか?簡単に結論は出せない https://urasaki-harikyu.com/blog/The-cause-of-lbp-can-not-be-concluded-yet https://urasaki-harikyu.com/blog/The-cause-of-lbp-can-not-be-concluded-yet#respond Thu, 09 Aug 2018 08:26:06 +0000 https://urasaki-harikyu.com/?p=6171 これまでの記事で、腰痛の古い常識がどう変わったかについてはかなり説明ができたと思っています。

腰痛は骨の異常や姿勢といった構造的な問題ではないこと。心理社会的ストレスが影響すること。慢性化には脳の変化(中枢性感作)が関わっていること。腰への負荷を怖がる必要はないこと、などです。

ですが、まだ肝心な疑問に答えていません。
「腰痛の原因は何?」という疑問です。

私もできることなら「腰痛の原因はこれです!」と断言したいところではありますが、これがそう簡単にはいきません。しかし、そうも言っていられないので、私が比較的納得している理論を2つご紹介するところから始めます。

腰痛の原因を筋肉に求める

・TMS理論

アメリカのジョン・サーノ博士が提唱した理論で、TMSとは「緊張性筋炎症候群」のことです。心(感情)によって自律神経系を介して、軟部組織(筋肉・神経・靭帯)に酸素欠乏が起こり、痛みが発生するという理論です。抑圧された感情に気づくことで痛みから解放されると考えるのが特徴です。

⇒詳しくは、「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」(春秋社)をご覧下さい。(amazon)

・MPS理論

MPSとは「筋筋膜性疼痛症候群」のことです。ジャネット・トラベルとデイヴィッド・サイモンズによって提唱されました。こちらは筋肉のスパズム(けいれん)によって痛みが起こるという理論で、トリガーポイントなどで筋肉のしこり(索状硬結)を緩めて治療します。

⇒詳しくは、「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」(風雲社)をご覧ください。(amazon)

どちらの理論も筋肉が痛みの発生源であるという点で共通していますし、酸素欠乏が進んだ先にスパズムがある、もしくは酸素欠乏とスパズムは同時に起こりうると考えれば、よく似た理論であるといえるでしょう。

しかし、です。この2つの理論だけで腰痛の全てを説明できるかといえば、できません。

腰痛の原因を一つに絞り込める状況ではない

これまでに記事にしてきたように、痛みは単に心の問題だけではなく、社会的な背景まで含めて考える必要があります。腰に全く問題がなくても、ストレスによって脳の感受性が変わればそれだけで痛みを感じます。

腰痛は単純な炎症だと見るべきではありませんが、例えば微細な慢性炎症(インフラマソーム活性)や髄核由来の化学物質による炎症(Chemical radiculitis.)、脳内神経炎症(ミクログリア活性)などの研究が行われています。

骨の問題にしても、ひとまず「画像診断で腰痛を知ることはできない」ということはできますが、骨の研究が終わったわけでは全くなく、整形外科系の医学誌を開けば、新しい検討・研究が行われている様子が伺えます。

腰痛はまだ、原因を一つに絞り込める状況ではありません。むしろ、これら大小様々な要因が影響しあい混ざりあい、腰痛という複雑で多彩な症状を生み出しています。

安易な結論・断言にはご注意ください

腰痛の原因を探るのは、ミックスジュースの材料を調べるのに似ているかもしれません。それこそ、うーん・・イチゴは入ってる・・しかしクランベリーの可能性も・・分量は・・というような感じで、個別に詳しく調べ、関連の深そうなものを洗い出し、推理していく必要があります。

「腰痛は○○が原因だった」「○○を改善すれば腰痛は治る」という情報は出回りすぎるくらい出回っていますが、いってみれば「ミックスジュースの材料はバナナだった。バナナの成分を抜けば水になる」くらい極端な主張です。それ以外を無視して大丈夫ですか?と言いたくなります。

繰り返しますが、腰痛は複雑です。簡単に原因を特定できるものではありませんし、今もなお世界中で研究が続けられていて、新しい事実と、新しい謎が生まれ続けています。分かりやすく断言している情報は、疑ってかかるくらいで丁度いいのです。

しかし、不安になる必要はありません。腰痛は対処さえ間違えなければ十分に治る可能性があります。まずは情報を知ること、考え方を少し変えてみることです。

ミックスジュース

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