線維筋痛症学会第9回学術集会

来週の10月14日(土)、こちらに参加する予定のため休診とさせていただきます。

線維筋痛症学会 第9回 学術集会
http://www.c-linkage.co.jp/jcfi9/index.html

腰痛や坐骨神経痛に限らず、痛みというものの行き着く先の一つ、それが線維筋痛症です。肩が腰がではなく、全身が痛む疾患です。そこでは、脳の機能異常という問題があります。

普段、患者さんに痛みを説明するモデルとして「血行不良」という説明があります。では、血行不良はなぜ起こるのかと遡れば、自律神経のアンバランスになります。では自律神経のアンバランスはなぜ起こるのかといえば、脳の機能異常へと行き着きますし、起こった痛みを大きくしてしまうという点でも脳は極めて重要になります。

プログラムをざっと見て、興味を引くテーマを拾ってみると、、

ヒトの幸福は? -「脳からこころへ」Total Pain Managementを目指して-」
「長引く身体の痛みと神経機能変化」
「心理社会的背景を持った線維筋痛症患者へのアプローチ」
「線維筋痛症をモデルとした慢性痛機序の解明と治療法の確立に関する研究」
「局所的のストレッチングは全身的な疼痛耐性を向上させうるか?」
「痛みを総合的に考える~脳からこころへ~」

脳、こころ、社会と痛みの関係をテーマにしている公演が多数あることが分かります。脳と痛みの関係があって、そこに投薬で対処するのか、リハビリで対処するのか、という形。どこかで鍼灸の話って出てこないのかなと思ったりはしますが、脳と慢性痛の勉強をまずはしっかりできればと。

中でも個人的に、東京慈恵会医科大 加藤総夫先生のお話は必ず聞きたいなと思っています。この先生はyoutubeの動画で知りました。痛みと脳について非常に勉強になったので、いいお話を聞けるのではないかと期待しています。


『痛みは脳を変え、脳は痛みを変える ~慢性痛の最新脳科学~』
 (講師)東京慈恵会医科大学教授痛み脳科学センター長 加藤 総夫 先生

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