今日は、東洋医学の話をしてみたいと思います。今回は病気の原因についてです。

まず質問です。人はなぜ病気になるのでしょうか?

例えば、寒いところにいて風邪をひくとします。すると風邪をひいた原因は低い外気温になりますが、寒いところにいる人が全員風邪をひくわけではないですよね。

病気の原因とされているものは沢山ありますが、原因があるから必ず病気になるわではありません。しかし、原因がみつからなくても病気になる人はいます。では、どうして人は病気になるのでしょうか。

答えは、元気がないからです。

東洋医学は、病気の根本原因は人の元気がなくなることだと考えます。病気の原因があろうとなかろうと、元気がなくなると人は弱っていき、やがては病気になってしまいます。これを東洋医学では正気の虚と呼んでいます。ですから、治療するためには正気の虚をなくして、患者さんを元気にすればいいのです。元気を取り戻せば病気の原因があったとしても、自分の力で自然に回復していくからです。

東洋医学は、病気を取り除くのではなく、生命力を強化することで病気を治します。鍼灸が、現代医学のように内科・外科・耳鼻科・・・・と専門領域を分けずに治療ができるのもこのためです。もちろん実際には、どのように元気がないのかを細かく分類して対処しているのですが、大きくみればこういうことです。

治療していると、よく思います。鍼灸師の仕事は植物を育てるのに似ているなぁ、と。