このところ、すごく暑かったり、また強い雨が降ったりという天気が続いていますね。こういう天気が続いていると、日本が少しずつ亜熱帯化しているという話もあながち‥・・と思ってしまいます。逆に、今後は気温が下がるという予測もあるそうですが。

さて、今日は痛みと天気について。

ホームページの各疾患のところでも触れていますが、痛みは自律神経の状態と密接に関わっています。自律神経のバランスは、精神状態や生活習慣の影響を強く受けますが、もう一つ。天候の影響も忘れてはいけません。気温や気圧の変化でも自律神経は変調をきたします。すると、身体の節々が痛んだり、身体がだるくなったりという症状が現れます。このように、天候の変化によって症状が現れたり、悪化したりするものを気象病といいます。

この気象病、現代医学では比較的新しい分野ですが、鍼灸にとってはそうでもありません。二千年ほど前の医学書には、気候と病気の関係が記されています。六淫(りくいん)といって、風・寒・暑・湿・燥・火が挙げられていて、それぞれ引き起こされる症状や対処法が書かれています。

天気とストレス、そして不摂生。今も昔も、病の原因はこの三つに集約されるようですね。